撮影初日。
5時に目覚めてしまった。
普段は6時45分の目覚ましアラームにも全く反応しないが,ロケの朝はいつもかなり早く目覚めてしまう。
天気が心配だったが,窓の外を見ると………
キターーーーーーーッ,超快晴!!
またもや「ロケの神様」が舞い降りて来てくれた!!
これならお釜も綺麗に映るであろう!!
昼前にスタッフ・キャストが,宿泊先の「蔵王四季のホテル」に到着し,すぐお釜に出発。
制作担当のHさんは,郡山で撮影を終えた後,先発隊として宮城県側から直接お釜に向かっていた。
そのHさんから
「お釜に到着しました。超快晴で,しかも雲海になってますよ。Yさん気象予報士なれるんじゃない!!」
と電話があった。
「当然でしょう!!」
とクールに答えたが,内心かなりホッとした。
お釜で撮影している間に,制作主任のTさんと30日に撮影を行う“蔵王みはらしの丘”に行き,UR都市機構のY課長とH課長と打ち合わせを行う。
ここは「蔵王連峰が見渡せる別荘地」という設定で,こちらで提案した場所である(この場所にたどり着くまでが長かった)。
以前ロケハンで訪れた時には,工事の音は全くなかったが,今日はすごい音が響き渡っている。撮影の時だけ工事をストップしてもらえるよう現場担当のH課長にお願いするも,建設会社もそれぞれ工期等の事情があり,言ってはみるが難しいかも知れないとの事であった。とりあえずTさんと二人で工事中の建設会社に挨拶して回った。
急いでお釜に移動。
撮影は順調に進んでおり,すでに終わりそうな感じであった。
撮影の合間に制作のHさんが,
「こちらがスケジュールを29日に無理矢理変更させた山形FC のYさんです」
と全スタッフに紹介してくれた。
吉田監督にも紹介してもらったのだが,吉田監督は……かなり引いてしまうくらいの怖い方であった。
常に「何やってんだよバカヤロー」「てめぇヤル気ねぇなら帰れ」などという乱暴な口調のオンパレードで,加えて,見た目も怖い。しかし,しばらく聞いてると,不思議な事に温かみのある言葉に聞こえてしまう。しかも,怒鳴られたスタッフも皆笑っている。
吉田監督の撮影のスピードはかなり早く,スタッフに聞くと,普通の監督よりも2倍以上の早さで撮り切ってしまう凄腕の名監督だそうである。
確かにお釜での撮影も,普段であれば丸1日くらいかかりそうな感じだったが,何と3時間程度で撮り終えてしまった。
「蔵王四季のホテル」に戻って,Hさんと助監督のNさんと明日のスケジュールの打ち合わせを行う。
打ち合わせもすぐに終わったため,温泉でも入っていこうかと考えていたら,帰り際にNさんから悪魔の一言が…
「あっ,すいませんYさん,明日の早朝ロケなんですが,エキストラ8名くらい何とかなりませんかね?」
(TT_TT)
モット ハヤク イッテチョーダイ
初日無事終了!
お疲れ様でした!!