撮影7日前。
監督&助監督からのお題
『郷土料理や地酒が揃えてあり,7,8人座れるカウンターがあって,和風モダンでお洒落な中にも高級感が漂う割烹料理の店か居酒屋,ロケバスやトラックもとめられる広い駐車場があると嬉しいな』
ん〜,全く思いつかない。
お店のガイドブック等を見ても,いろんな人から話を聞いてもなかなかピンとこなかった。
「ドラえもんでもいないかな〜」なんて事を真剣に考え始めてしまう。壊れかかってしまった。
時間ばかりが過ぎるので,力技だが自分の知っている店をあ行から挙げていってみる。
「あ〜,あっ,あい〜,あか〜,……あげつま? あげつま〜〜!?」
いきなりのビンゴだ!!
すぐに制作のOさんに連絡を取り,一緒に行くことにした。監督やスタッフは昨日東京に戻ったが,Oさんは宿題を全部解決するまで山形に残っていたのである。Oさんは小学校の時に,何とこの「あげつま」の大将に剣道を習っていたそうで,二人して何か強い運命のようなものを感じた。
お店にお邪魔し,事情を説明すると,大将にも喜んでいただき,また,Oさんとの昔話にも花が咲き,「全面的に協力するよ」とのありがたいお言葉をいただいた。
後は監督にOKをもらうばかりであるが,運命的なものを感じたせいか,かなり自信があった。