撮影実績REULTS OF FILMING

「浅見光彦シリーズ26 「紅藍の女」殺人事件」の撮影日誌

2006年12月15日(金)曇 ときどき 晴

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山形市ロケ最終日。

朝9時に風雅の国に集合予定だったので,少し早めの8時45分頃に到着。
風雅の国北側の通路から,五大堂の方を見ると…


ガーン ( ̄□ ̄‖) 全く何も見えない‥。
前日の天気予報では快晴であったが,放射冷却現象のため,かなりガスッてしまっている。ここ最近では一番視界が悪い。

携帯に製作担当のSさんから電話がかかってきた。
「おはようございます!間もなく山寺に到着しますが,そちらの天気はどうなってます?」
「んー,かなり幻想的ではあるんですが‥」
「五大堂とか見えてます?」
「んー,さっきから見えるよう祈ってはいるんですが‥」

数分でスタッフも到着し,現場にやってくる。監督やスタッフも,
「うわっ………。」
と言ったっきり,次の言葉が出てこないようであった。
しばらく静観していると,ガスッてはいるが,段々と光が差し込んできてぼんやりと五大堂も見えて来た。ただ,もう少し時間がかかりそうだったので,立石寺の方から先に撮影する事にした。

立石寺に移動し,まずは監督と本堂でお参りし,中にいらっしゃった副住職に挨拶する。
本来ならば根本中堂はシーズンオフで閉めているのだが,住職のご厚意で撮影のためにわざわざ開けて下さっていた。
根本中堂前と山門前で撮影したが,ロケハン時と違い,参拝客もほとんどいなかったので,スムーズに終了した。

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風雅の国北側に再び移動。
お祈りが通じたのか,そこには奇跡が待っていた。
何とこの一帯だけガスが消え去り,きれいに晴れている。五大堂や開山堂にも光が差し込み,かなり神々しい雰囲気を醸し出していた。
現場のセッティング中に,スタッフと『天気と日頃の行いは反比例する』という説で盛り上がった。そう言えば,自分自身もこの一年半,ロケの時はかなり好天に恵まれている。やはり…。

撮影は,風雅の国からも全面的に協力していただき2時間程度で終了。

終了後,山寺門前町の「ふもとや」で昼食「芭蕉膳」を食べる。味も抜群で,しかも店側の粋なサービスもあり,スタッフ,俳優さんにも大好評の昼食となった。

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悠創の丘に移動。
残念ながら遠くの山々は全く見えない状況で,ちょっと山形らしさは欠けてしまったかも知れないが,天気を考えると市内の街並みが見えただけでもラッキーだった。
撮影は,飛行機の音等で何度か中断されたが,それでも予定通りに進み,16時前には終了した。

山形での全撮影はここで終了(残りは都内で撮影)だったので,街並みをバックに全員で記念撮影を行う。
自分もドサクサに紛れて,俳優さんの真後ろの好位置をゲット。
その後お世話になった監督,スタッフ,俳優さんに挨拶する。
監督には「いやぁ寒かったけど,順調に撮影できました。また必ず紅花そばを食べに山形ロケに来ます!」と言っていただいた。

今回の撮影は,山形市分の撮影が少なかったという事もあるが,最初から最後まで全てが順調であった。これもスタッフの細やかな対応や配慮のおかげであろう。本当に感謝である。

最後に東京に帰るロケバスや機材車を見送り,自分も帰宅。

スタッフの皆さん,
エキストラの皆さん,
そして撮影に協力いただいた全ての皆さん,
またいつかロケで会いましょう!
お疲れ様でした!!



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