撮影実績REULTS OF FILMING

「Wie is de Mol ?」の撮影日誌

2009年05月28日(木)晴

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山形シリーズ撮影初日!


ようやくこの日を迎えることができた。
振り返れば,昨年の12月からこれまで3度のロケハン,撮影予定場所との度重なる交渉・許可申請,撮影直前でのスケジュール変更………いろいろあったが,最終的には制作側も受け入れる側も双方納得できる撮影となってくれた。
長かった………(TT_TT)

山形での最初の撮影は,蔵王のお釜であった。制作側からは,お釜は最も撮影したい場所として,最初の12月のロケハンでも打診があったのだが,当然ながら通行止め(4月下旬まで)で行くことができず,結局5月中旬の最後のロケハンで決まったのである。

お釜での撮影は、仙台の車輌&コーディネート会社ジョーメイさんのスタッフの方々がついてくれているので、自分は次の撮影場所の“シネマ旭”で準備していた。

シネマ旭に行くと,この撮影のために通訳兼コーディネーターとして入っていただいているT山さんが,すでに会場内のセッティングを指示していた。T山さんは,数年前まで山形国際ドキュメンタリー映画祭の名物スタッフで,英語力も交渉力も並外れたセンスを持っているため,心強い存在であった。


このシネマ旭では,シアター1とシアター2を使って,何とカラオケを使ったゲームを行うのである。

なぜにカラオケ?
しかもシネマ旭で??

という疑問は日本側スタッフにあったのだが,実は自分にはかなり思い当たる節がある。シネマ旭は3月のロケハンの時にこちらで提案していた場所でもあり,それをスタッフも気に入ってくれていたのだが,そこで何を行うかということは全く決まっていなかった。
そして,ロケハン終了後に夕食を兼ねてスタッフと飲みに行ったのだが,その後,リサーチ担当のAntonと編集担当のJuriaanとImkeとドライバーのM宅さんと自分でカラオケに行ったのであった。

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オランダ人スタッフはカラオケボックスが珍しいらしく,しかも得点機能などもついていたため,嬉しそうに歌いまくっていた。まぁJuriaan以外はかなりジャイアン並みで,得点も確か40〜50点台だったように思うが,皆でMJの曲等を踊りながら歌ったりと,とにかくかなり盛り上がったのであった q_(`▽´) q_(`▽´)/
きっとあの夜の出来事が,シネマ旭でカラオケをすることになった理由なのかも知れない。

昼前にオランダ人スタッフがシネマ旭に到着した。
監督のRickが近寄ってきて,がっちりと握手する。言葉は交わさなかったが,彼の熱い気持ち・気合が伝わってきた。
次にAntonと挨拶をする。Antonは撮影に備え髪を短く切り,ジャン・レノみたいな雰囲気を醸し出していた。
続いて,Madelonと挨拶。あくびちゃんみたいなかわいいズボンをはいていたので,とりあえず誉めてみた。英語力にとぼしい自分は聞き取れなかったが,何か嬉しそうであった。
最後にチーフプロデューサーのAldoと握手。
「君のおかげで素晴しい撮影ができそうだ,本当に感謝している」的な賛辞をいただいたので,「この撮影を通して,オランダと山形の国際交流に少しでも貢献できればと思っています。」と伝えたかったのだが,そんなハイレベルな英語は全く知らず,笑顔で
「You are welcome!」と応えるのが精一杯だった… ┐(`〜´)┌


撮影前に全員で昼食を食べる。
スタッフの中にはベジタリアンの方もいるため,いつも食事処には困ってしまうのだが,今回はT山さんがシネマ旭向いの天國から天ぷら定食を頼んでくれていた。
これが…………大好評であった!!
ほとんどのスタッフが残さずに全部食べてくれたのが嬉しい。
“ T山さん,Good job!! ”

昼食後,キャストがやって来てすぐに撮影に入る。
今回の撮影では情報の管理を徹底しており,スタッフからの情報がもれないよう,撮影時以外はスタッフとキャストは完全に別行動をとらされている。食事も宿も全く別なのである。

撮影中はカメラに映りこまないよう,メインスタッフ以外は外で待機しなければならなかったので,日本側のコーディネートを全て請け負っていただいている会社<K2mesh>のK村さんと打ち合わせをしていた。
K村さんは,日本での全てのロケハン・撮影に同行しているのだが,会社の代表でもあるため,撮影後はホテルで深夜まで仕事をしており,携帯にもひっきりなしに連絡が入っている様子であった。K村さんは何と『アメリカ横断 ウルトラクイズ』のスタッフでもあった方で,海外スタッフとの仕事もかなり経験が豊富なのである。きっとこの日本での大プロジェクトもK村さんがいなければ成立しなかったであろう。

そんなK村さんに
「山形での撮影は,T山さんとYさんがいるから全く心配してないですよ!!」
とプレッシャーにも近いありがたいお言葉をいただいたのは,正直嬉しかった。

撮影は順調に2時間程度で終了した。
スタッフの表情からは,撮影がとても上手くいったようにうかがえた。
監督のRickもすれ違いざまにニコッと微笑んだところをみると,満足のいく撮影だったようだ。
次の撮影までそれほど時間がなかったため撤収作業を急いでもらい,最後に宮崎合名社のKさんに確認していただく。

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次なる撮影場所は,霞城セントラルの庭園広場であった。

一番先に出るスタッフの車に乗り込み,セントラルで搬入路や運搬用エレベーターの位置を指示する。
それから,山形市観光協会や山形国際交流センターの会議室もキャストのインタビュールームとして借りているため,それぞれ事務所に挨拶し,鍵を開けていただきカメラ・照明のセッティングに立ち会っていただいた。

庭園広場をセッティングする間に,早くもそれぞれのインタビュールームでキャストのインタビューを開始した。

しばらくして庭園広場に移動すると,セッティングも終了している感じであった。
そして,陽が暮れかかり,薄暗くなってきたのを待って撮影が開始された。
ここはゲームではなく,脱落者が宣告される重要な場面であるため,キャスト&スタッフにも重〜い空気が流れているのが感じられた。しかし,小心者の自分とT山さんは,撮影で使っているテーブルや椅子を約束の時間までに返すことで頭が一杯だった(笑)

ネタバレになると悪いので詳しくは言えないが,ここで予定通り?に1名脱落者が決定した。脱落者は即帰国しなければならず,ゲームに敗れた悔しさと一緒に戦ってきた仲間との別れが不意に訪れた寂しさからか,泣いていた…
 
_l ̄|〇。。。

もしその姿をじっくりみていたら,少しもらいそうになったかも知れないが,約束の時間に迫っていたため急いで撤収を指示する。

庭園広場の撤収が終わった後,霞城セントラルのガードマンの方に点検していただき施錠してもらう。ジャスト7時!!

山形シリーズ1日目の撮影は無事終了!!
これから1日目の反省会へ出撃だ!!


ミナサンオツカレサマデシータ!!




    (つづく)




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