山形フィルム・コミッション

撮影初日！

朝５時３０分起床。
今日も超快晴である！

７時にエキストラの方に山寺に来ていただく予定であったため，６時３０分頃に根本中堂前に到着する。
制作部も６時４０分頃に到着。

今日初めて会うスタッフばかりで，少し緊張もするが，笑顔で話しかけると１０分も経たないうちにフレンドリーな関係になれた。今回のスタッフは，撮影疲れのためか人相の悪い人も若干いるが，皆，性格は良い人ばかりである。念のため。
撮影前にスタッフに「境内では禁煙」「観光客には笑顔で挨拶」をお願いする。

７時ちょうどにエキストラの方々がやって来た。早速，助監督から簡単な演技指導をしてもらい，出番までしばらく待っていただく。

まずは山門を少し過ぎたあたりの石段で撮影する。簡単なシーンであったため，３０分程度で終了。
次に芭蕉像の前で撮影を行う。セッティングに少し時間がかかったが，撮影そのものは３０分程度で終了。このあたりから，だんだん観光客が増え始めてきた。
続いて，芭蕉像から山門までの間で撮影を行う。エキストラの方にも入っていただいたのだが，７０歳を超えた高齢の方々ばかりであるが，皆さんしっかりとさり気ない演技をしていただいた。

９時過ぎ頃に山寺での撮影は終了した。

鴫の谷地沼に移動。
“蔵王ダム”での撮影が不可能とわかってから，この場所にたどり着くまでが大変だった…（T_T）
せっかくいい場所を見つけても撮影の許可がもらえなかったり，立ち入り禁止だったり……長かった。

まずは，トレッキングコースにもなっている林道で撮影を行う。ここでのエキストラの方は，近くにあるホテル『季の里』に宿泊されたお客様に協力いただいた。エキストラのご夫妻と『季の里』のご主人・女将さんには感謝である。
ちょっとしたシーンだったのだが，太陽待ちの時間などもあり４０分程かかってしまう。

いよいよ本日最も重要な殺人現場の撮影である。林道での撮影を行っている間，美しい沼のほとりでは‘ブルーシート’を張ったり，‘立ち入り禁止　ＫＥＥＰ ＯＵＴ’のテープを張ったりといろんな造りこみが行われていた。そこはどっから見ても，よくサスペンスで見られる殺人現場であった。不謹慎かも知れないが，何か得した気分になった。

既に２０〜５０代までのエキストラの方々に集まっていただいており，警察官・鑑識・マスコミ等に扮していただいていた。集まっていただいたエキストラの方々は，ＦＣに登録いただいてる方６名，蔵王温泉青年部の方１７名，スタッフ４名。平日の昼間の撮影にも関わらず，また，前々日の急な依頼にも関わらず，これだけの方に集まっていただき，本当に感激であった。特に青年部のリーダーでもあるＧ一郎さんには本当にお世話になりました。

撮影は１１時頃にスタート。
エキストラの方々もちょっとした演技が必要であったが，皆楽しんで演じていただいているようであった。
また，間近で一流俳優の演技を見る事ができたり，撮影の裏側なども見れたり，いい記念になったのではないだろうか。
天気にも恵まれ，撮影は順調に進み，１４時３０分頃には終了する。エキストラの方々には記念品（結構豪華なグッズ！！）とロケ弁を渡し，お帰りいただく。

柏倉家に移動。
宴会が行われているシーンの撮影だったが，ここでも，１８名のエキストラの方々に協力いただく。昨日，中山町の職員の方（高○係長と山○さん）に無理矢理お願いし集めていただいたのだが，こちらの依頼通りの方を集めていただいたようであった。

撮影は２４時が終了予定だったが，エキストラの方が出演するシーンを最初に撮ってもらったので，エキストラの方は予定よりも１時間以上早く終了した。

ちょうどこの日は見事な満月であった。
撮影が始まり，ひと段落ついてから車の中でロケ弁を食べていたのだが，満月を眺めていたら急に睡魔に襲われ，弁当を持ったまま２０分程眠ってしまった。
撮影は順調に進み，２４時３０分には撤収も完了した。

とても長い１日であったが，何とか無事に乗り切った。本当に多くの方々の協力を実感した日でもあった。

本日の撮影に協力いただいた皆様，おやすみなさいませ zzz