山形市福祉体育館での撮影。
撮影の数日前のロケハン時に行定監督から「PVは,高校の古い体育館みたいなトコで撮りたいんだけど,紹介してもらえるかな?」と直接依頼があった。監督のイメージを更に詳しく聞かせていただき,自分なりに思いついた体育館を紹介。何ヶ所か紹介するつもりだったが,最初に紹介した福祉体育館で「いいじゃんいいじゃん,ここでOK!!」と監督に一発OKをもらえた。
撮影は午後1時過ぎから開始予定だったが,準備もあるのでスタッフと午前11時に待ち合わせる。昨日(今日?)は朝5時まで学校で撮影していたとの事で,皆,かなり眠そうである。
アンダーグラフの皆さんと事務所の方々も続々と到着。撮影の準備中に真戸原さんと阿佐さんは,体育館入り口で楽しそうにキャッチボールをしていた(阿佐さんは,この寒い中Tシャツ一枚である)。
体育館のセッティングも終わり,1時頃撮影を開始する。
新曲「ユビサキから世界を」を演奏。すっごくいい曲で,仕事を忘れしばらく聞き入ってしまった。
小1時間ばかり幸せな時間を送っていたのだが,急にスタッフのNさん(♂)から体育館裏に呼ばれる。
告白でもされるんだろうかと思い,緊張した面持ちで
「話って何ですか?」と聞くと
「実は,ライトアップした桜の樹の下(馬見ヶ崎桜ライン)で撮影したいんだけど‥たぶん通常の時間帯だと渋滞して無理だと思うから,何とか24時くらいまでライトアップ延長できませんかね〜?映画とPVでも使うつもりなんですよ」
「んーかなり難しいとは思うんですよね‥近隣住民の方への説明や警察の許可も必要だし‥,ちなみにいつですか?」
「実は急で申し訳ないんですけど‥‥‥‥‥‥‥あ・し・た」
「そそそそそんなー( ̄□ ̄‖),前もって言ってもらえないと‥いつ決まったんですか?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥さっき。」
「残念ですが無理です‥」というのは簡単であるが,美しくも刹那的なシーンを撮りたいんだという相手方の熱意と,自分もそんなシーンをみたいという強い想いで,急いで職場に電話し,撮影できるように上司から関係する方々に連絡を取ってもらう。30分後に上司から「勝訴(ライトアップ延長OK)」の電話をもらう。早速Nさんと警察署に行き申請を行う。